性奴隷と素顔
【印象】
「やっと子供の方が少し落ち着いてきたので…」
志願メールにこの一文を見つけ、出産を経験した女性に調教を施した事がなかった私は若干怯んだ覚えがあります。
体質の変化や縄の這わせ具合など…色々な不安がよぎりました。
会話を続けながら、経験のなさを恥じつつ失礼を承知で体形や体質の変化について不安を伝えたところ「それなら私で色々と実験してみればいいんじゃないですか?」と思わぬ回答が。
私は内心「母親ってだけあって肝が据わってるな…」と感服したものですが、サナエに言わせると「性の実験台ってワクワクする」のだそうです。
被虐者の心ってムズカシイ…。
「片親で子供の面倒見るのって思った以上に大変で…」と初対面の時から日常会話満載で、あまり日常生活を語りたがらない性奴隷が多い事を考えるとサナエは特殊な性奴隷でした。
日常とSMを表裏ではなく延長線上に位置づける事で、ストレスの発散と被虐欲求の昇華を同一視したかったのだろうと思います。
よく喋り、よく笑う…非常に感情表現が豊かで、人懐っこさを感じさせる初対面でした。
あまり緊張もしていなかったみたいですね。
【調教初期】
初調教時に道具の説明をしていると、食い入るように道具を1つ1つ見つめながら興味津々な様子で、どう使うかを解説すると「楽しみです…」と口走っちゃうくらい貪欲な姿勢でした。
手探りながら一通りのプレイを簡単に実践させた結果、サナエの被虐性質は性的被虐が中心のようで、責苦にハードさを求めるよりは性的快楽に被虐的要素を付属していく方が向いているようでした。
命令には基本的は忠実ですが、責苦を与える時にはちょっとした抵抗を試みたり許しを懇願したりと多少バタつく感じがありましたね。
痛みや苦しみといった表面的な刺激を嫌がっているというよりは「未知の刺激」に対する恐怖感が強かったのだろうと思います。
【調教後期】
初期の頃と大きく変わったのは主従の立場を明確にした事です。
最初のうちは得意の人懐っこさで私の調教の手を緩めていたのですが、次第に調教の空気が締まらなくなってしまい、それを改善する為に主従の立ち位置を最初から叩き直しました。
それからのサナエはプレイに奥行が出て、一気に被虐性質を開花させていきました。
責苦の刺激にも慣れたのか恐怖心を抱くような仕草も見せなくなり、責苦+性的快楽というセットで得る絶頂を「人生最高の瞬間」とまで言うほど。
貪欲にプレイを受ける事で自在に感度を高められる性奴隷へと成長しました。
【プレイ】
浅い快楽と深い快楽の2つをどちらでも楽しめる性奴隷でしたので、ハードに頼らねばならなくなるインフレ状態とはサナエの場合無縁でした。
特に責苦の中に性的快楽を潜ませて絶頂を何度も強制するプレイでは、浅い絶頂から次第に深い絶頂へと変化させて、余す事無く快楽を呑み込んでいました。
施している私にとっても充実感の得られるプレイでしたね。
痛みに対する耐性と快楽への転換は不得意ながらも身につけていきました。
鞭はバラ鞭がやっとで回数もあまりこなせませんでしたが、打てばそれなりに感度があがるので調教の余地はまだあったかもしれません。
【性奴隷として】
隣県とは言え都心まで1時間以上かかる距離を電車に揺られてやってくるサナエ。
月に1度だけ親元へ子供を1晩預けて調教に通っていました。
毎回の調教の最後に「来月は○○日に調教をお願いできますか?」と必ず聞いてきて、その日時の約束を一度たりとも破らなかったしっかり者の性奴隷です。
深い快楽を得てしまうと突然スイッチが切れたように放心状態になり、暫く調教を中断する事になるので調教メニューの作成には色々と気を使いましたね。
放心状態のまま無意識に甘えようとすり寄ってくる姿が本当に愛らしくて、結局甘えさせてしまうのは私の緩さなんでしょう。
【素顔】
調教前後のリラックスタイムは…まぁよく喋るんです。
「今日はどんな調教になるか楽しみです」のような話、「今日の調教はどーだった」のような話。
その期待や感想を私と共有する事が嬉しいのだそうです。
どこか寂しがりなところがあって、人懐っこいのもそうですがやっぱり本心では甘えたいんだろうなぁと思う事は多かったですね。
敢えて日常とSMを延長線上に置いているのは「シングルマザー」である自分へのご褒美をSMに求めていたからなのかもしれません。
性に朗らかで、下ネタも大好きな明るい性奴隷でしたよ。