理不尽な奉仕
仕事終わりの、泊まり調教において。
【性奴隷】マサコ(29)
- 後編 -
マサコにはあらかじめ、私が寝たら隣のベッドで寝るように伝えてある。
その指示に従うようにシーツから身を出そうとして、躊躇うようにまた私の顔を覗き込んだ。
そして、か細い声で「一緒に寝させていただけませんか…」と尋ねてきた。
自尊心が強い筈のマサコにしては意外なお願いに、私は内心驚いた。
無言で身体を少し横にずらすと、マサコは甘えたように「ありがとうございます」と言いながら、私の身体に身を半分被せて崩れた。
理不尽な屈辱に耐え、その介抱を求める相手が理不尽な命令を出した人間であるという事。
この矛盾した思いはSM経験者にしか理解できないのかもしれない。
ただ、これもまた紛れもないSMの真実である。
朝、ベッドサイドのアラームが眠りを妨げる。
意識はまだはっきりしないが、横にいるマサコはアラームを止めるべく身体を動かしているようだ。
また私が眠りに入ろうかという頃、マサコは思い出したように私への奉仕を始めた。
マサコもまだ半分寝ているのかもしれない。
私の乳首を吸う力は弱く、舐め方も大雑把な気がする。
そうは言っても私だって半分寝ている状態なので、中途半端な奉仕でも十分に心地良く感じる。
マサコは次第に股間へと舌を這わせ、私のペニスを口に含んだ。
徐々に目が覚めてきたのだろう、勢いが少しずつ良くなってくる。
私を起こそうとする意思が股間を通じて伝わってきた。
私は完全に目覚めるとマサコをシーツの中から呼び戻す。
このまま続けさせて口内に…とも思ったが、もっと屈辱的なシチュエーションで飲ませる方がマサコは喜ぶ筈だと考え、止めた。
マサコに命令をきちんと遂行した事を誉め、丁寧に頭を撫でてやる。
昨日のムッとした顔とは別人のように、マサコは年甲斐もなく少女のような笑顔を見せた。
あまり自ら甘えたがらないマサコにしては珍しくジャレてくる。
軽く触れるようなキスをしては照れる程だ。
この一連の反応に、屈辱に耐えてマサコが頑張った成果を垣間見る事が出来たと思う。
これからお互いにきちんと目を覚まし、チェックアウトまで仕上げの調教が幕を開ける。
終わり