主従関係が終わる時
どんなに固い絆で結ばれた主従関係であっても、いずれ袂を分かつ時が来ます。
理由は様々あるでしょう。
SM世界というのは日常世界の影に存在しますので、主従関係にある2人のどちらかに日常生活で何かしら変化が起きれば2人のSM世界もまた変化するものです。
主従婚でもしない限り、離別は必ず訪れると思ってよいでしょう。
主従である以上、形式的には性奴隷の方から主従関係の解消を決める事は認められません。
性奴隷は主に正当な理由を添えて解消を打診し、主がそれを認めれば解消が決定します。
そうは言っても信頼があってこその主従ですから、主が解消を拒む事は事実上ほぼありませんけどね。
最後の調教日を設定し、それに向けて性奴隷の仕上げにかかるのが大体の主だろうと思います。
逆に主の方から解消を申し出る事も当然あります。
この場合、主が所有権を放棄する訳ですから性奴隷は解消を無条件に受け入れる必要があります。
どちらの都合で主従関係を解消するにしても、可能な限り早めに打診しておくのが礼儀です。
最後の調教日までに少しでも多くの時間と調教機会を設けられる事が望ましいですね。
最後の調教は主従関係の清算が行われます。
今までの調教成果として性奴隷の成長を確認し、「作品」として送り出すのが主の最後の役目です。
性奴隷も成長した姿を披露し、主に成果を感じてもらう事で「主が仕立てた自慢の性奴隷」になるのが最後の課題と言えるでしょう。
最後の調教の時、私は主従と調教の証しとして性奴隷に「調教済性奴隷証明書」というものを作成し、渡しています。
性奴隷と言っても皆それぞれ特長があって色々違った魅力を持った唯一の存在です。
「性奴隷として調教に励み、努力した結果」として1人1人に調教の成果と性奴隷としての個性を評してあげよう、というのがこの証しの意味です。
性奴隷が普通の女性に戻っても主従と調教の思い出を大事にして貰いたいなぁ…という浅はかな願いでもありますね。
やっぱり自分が育てた性奴隷というのは特別な存在なんですよ、手を離れた後も。
恋愛とは違うかもしれませんが、また違った「愛のカタチ」なんだろうと思っています。