性奴隷になる方法

 性奴隷というのは被虐志望者なら誰でもなれる、という訳ではありません。
 被虐者が加虐者を信頼し得る人だと思えなければ主従が成立しないからです。
 なので、まずは信頼に値するような加虐者を見つけ出す事から始まります。
 奴隷が主を選ぶというのはSMの世界だからこそ、ですね。
 本来の奴隷制度では有り得ない逆転現象です。

 念願の加虐者を見つけたら、被虐者から加虐者へ性奴隷を志願します。
 なぜ「被虐者→加虐者」なのかというと、主従の関係が加虐者の一方的な強要で築かれたものではないという事実が必要だからです。
 主従において加虐者の権力は絶大ですので、世間的に見れば非常に理不尽な関係が構築されます。
 これが「強要」であれば立派な人権侵害ですよね?
 なので「被虐者→加虐者」である事実が形式的に求められるのです。

 志願を受けた加虐者は被虐者と趣向やスタイルの擦り合わせをします。
 お互いプレイの得手不得手があるでしょうから、その点についても確認が必要です。
 この話し合いの時点ではまだ被虐者が志願を取り下げる事が出来ます。
 加虐者について根掘り葉掘り聞いて信頼が揺るがないか確かめておきましょう。

 そして全ての確認を終えた後、加虐者が被虐者の志願を受け入れるか否かを判断します。
 加虐者の趣向やスタイルによっては被虐者の意向と合致しない場合や、求めているレベルとの差が埋まらない場合もあります。
 加虐者には被虐者を心身共に満たすという責務があり、被虐者の意向に沿えないと判断した場合はその責務を果たせないので固辞する事もあり得るのです。

 被虐者の志願を加虐者が受け入れた場合、この時点で初めて主従の関係を結んだ事になります。
 加虐者は主となり、被虐者は性奴隷として、調教を行っていくパートナーになるのです。

性奴隷誓約書とは

 主となる加虐者と性奴隷となる被虐者との間で交わす主従の関係。
 その主従を「契約書」や「誓約書」として書面化する事があります。
 不要必要が分かれますが、私の場合は性奴隷となる被虐者に「誓約書」を書かせています。
 ちなみに「契約書」と「誓約書」の違いは以下の通りです。

契約書=主が提示する要求に同意させ、性奴隷に受け入れさせるもの。

誓約書=性奴隷が主に服従の誓いを立て、それを宣言したもの。

 私が誓約書を書かせるのは性奴隷に「自らの意思で性奴隷に堕ちた」という被虐的意識を持ってもらいたいからです。
 もちろん誓約書ですから書面の内容は性奴隷に一任しています。
 私はただ「アナタの服従の誓いを文字にして下さい」と指示するだけですね。
 ただの儀式的なものとして雰囲気だけで誓約させるのではなく、きちんと調教を行う為の布石として主従を意識させる事を目的にしているのです。
 受け取る私にとって初めて被虐者を性奴隷と認識し、愛おしさを感じる瞬間ですね。

 では、過去の性奴隷はどのような事を誓約書に書いていたのか、少しだけ教えちゃいましょう。
 第三者にお見せするモノではないので、項目別に掻い摘んでみました。

【書き方】
 ほぼ全員が箇条書きで5~10個ほどでしたね。
 誓約書の書き方に悩んで相談される事が多く、私の方から箇条書きを勧めている経緯があります。
 1名だけ、まるで語りかけるかのような誓約書をレター用紙3枚分も書いてきてくれました。
 これには感動した覚えがあります。

【奴隷名】
 私は本名をそのまま奴隷名にしていますので、初調教時に本名を明かせる性奴隷は名前を奴隷名として記載していました。
 それ以外の性奴隷には別途奴隷名を自由に決めさせています。
 本名を明かさずに性奴隷となった被虐者は4名で、そのうち2名は後に本名を知りましたが奴隷名は変更しませんでしたので、誓約書の記名がそのまま奴隷名として決定されるという事になりますね。

【誓い】
・どのようなご命令にも従います(性奴隷R)
・誠心誠意尽くさせていただきます(性奴隷K)
・何でも喜んで命令を受けさせて頂きます(性奴隷N)
 …等の服従の文言は必ずといっていいほど冒頭に書かれています。

・性奴隷としてすこしでも成長し…(性奴隷S)
・性奴隷である事に喜びを感じ…(性奴隷M)
・性奴隷としてふさわしい行動を心掛けます(性奴隷R)
 …等、性奴隷である事の自覚を記す被虐者も多いですね。

・しかるべき罰をお与えください(性奴隷S)
・不出来な私をしつけて…(性奴隷C)
・どのような罰もお受け致します(性奴隷R)
 …といった責苦に対する許容を誓った文もよく書かれています。

 個性的なものとして、
・女性としても魅力的であるよう精進し…(性奴隷R)
・世界で私だけを見て頂けるよう…(性奴隷T)
・捨てられないよう努力し続けます(性奴隷A)
 …なんて誓いもありました。
 思い返せば皆個性的な性奴隷でしたけれどね。

 この性奴隷誓約書、私の大切な宝物としてコレクションされています。
 一度でも縄を這わせた性奴隷であれば、私の元を巣立った後も忘れてはいけない存在ですからね。
 手書きの筆跡というのは皆違うので、それがまた個性的でいいモノなんですよ。