性奴隷の罰と躾
調教3回目での性奴隷の失敗と罰。
【性奴隷】テルミ(27)
- 前編 -
テルミは当初「未経験ですが、痛いのはかなり苦手だと思います」と話していた。
被虐性質の持ち主でも、はじめは苦痛に恐怖を抱くもの。
その恐怖心や痛みを「性的興奮」として心身の快楽へと導くのが調教主の腕の見せ所。
テルミは心的被虐に高揚する性奴隷だったので、身体的な調教も冷酷な姿勢で施していった。
SM未経験であるテルミには一通りの調教項目を経験させたが、数多あるプレイの中で一番好感触だったのが意外にも「痛み」。
段階を踏んで丁寧に調教を施した成果か、テルミの一番のお気に入りとなったようだ。
今回記事に起こすのは、テルミにとって3回目の調教の一幕。
この時の調教で、テルミには「課題」を与えていた。
電マでの強制快楽に10分間イカずに耐えるというもの。
しかしその日既に何度も達していて敏感になっていたテルミは5分と耐える事が出来なかった。
当然、これは罰を与える口実になる。
テルミも罰を受ける事がわかっているのか、怖さと期待が混じったような表情を見せた。
何度も逝き果てて脱力しているテルミをベッドサイドに立たせる。
後ろ手から胸部を縛り、前屈みでお尻を突き上げさせ、上半身をベッドへ預けさせる。
その格好で脚を大きく開かせると、その間に私は椅子を持ってきて腰掛けた。
そして、目の前にあるテルミのお尻を唐突に平手で打った。
驚いたような痛がったような、困惑の悲鳴が小さく漏れる。
「何故お尻を叩かれたのかわかりますか?」
テルミのお尻を平手で打ちながら、私は話を切り出す。
「我慢できずにイッてしまったからです…」
叩かれた痛みと恐怖に耐えながらテルミは返答していく。
「どうして我慢出来なかったんですか?」
「気持ちよくて…苦しくて…ごめんなさい…」
テルミの絞り出す謝罪の言葉に、平手打ちの力がこもる。
「私の命令より気持ちよさを優先したんですね?」
大きく掌を広げて渾身の一打を与えると、テルミはグッと一瞬息を呑んで痛みを堪えたあと、
「ごめんなさい…ダメな性奴隷でごめんなさい…」
とベッドに顔を埋めて叫ぶように謝った。
それからは淡々と、叩きの衝撃と痛みの余韻をじっくり楽しませながら平手を振るう。
パチンッと響く乾いた音とテルミの漏らす声だけで空間が満たされていた。
テルミの声はいつの間にか喚きのような角が取れ、悩ましい艶声へと変わっている。
痺れるような痛みが次第に麻痺してくると、どうやらテルミの中で痛みを超越するのだそうだ。
そうなるとテルミは自ら平手打ちを懇願するようになってくる。
叩く手が痛くなり少し休んでいると、テルミは私を窺いながら「…もっと…」とつぶやいた。
「叩いて欲しいなら尻を振ってお願いしなさい」
私がそう言うと、テルミは迷う事なくお尻を左右に振っておねだりをする。
まるで自らを極致まで追い込み、それを楽しんでいるかのようだ。
暫くのスパンキングの後、テルミを起き上がらせる。
テルミが顔を埋めていたベッドのシーツは、口枷をした訳でもないのに涎でシミが出来ていた。
汗と化粧で滲んだ汚れもまたテルミの切迫感を如実に表している。
泣いたのか訊くと「堪えました」と何故か自慢げに答えた。
痛みと苦しみを「涙」として発散せず、内包する事で自らを追い込んでいたようだ。
それに堪えた事で罰の合理と性奴隷としての達成感を得たのだろうか。