海外ポルノは勢いがスゴい

 日本男児であれば皆一度は海外ポルノを見て「コレジャナイ」感を覚えた事があろうかと思います。
 積極的過ぎる女優のセックスに対する姿勢は、日本人的感覚からすれば正直「下品」なんですよね。

 しかも日本のAVとは違い、細やかなストーリーはありません。
 大雑把に、しかも突然"コト"が始まります。
 前戯的なモノも特に凝った演出がされる事なく、サッサと本番へ流れ込む単調さが海外ポルノの形式美なのでしょう。

 女性にはサッパリわからないかもしれませんので、わかりやすく説明しますとこんな感じです…。

(バービーの家に遊びに来たケン)
ケン:ハイ、バービー。今日もカワイイね。
バービー:当然でしょ。ケンの胸板も最高よ。
ケン:あぁ胸と言えばバービーのオッパイを揉みたいよ。(←?!)
バービー:私もケンに会ったらムラムラしてきたわ。(←?!)
(この時点で既にベロチュー&激情ボディータッチ中)
ケン:あぁ最高だよバービー。
バービー:もう私ガマンできない。(←?!)
(自らサッサと服を脱ぎだす両者)
バービー:ケンったらもうこんなに大きくなっちゃってる。(←?!)
ケン:もっと元気にしてくれよ。
(突然のバキュームフェラ突入)
ケン:あーもう挿れちゃいたいよ。
バービー:バックから突いて、ケン。
(おもむろに尻を突き出すバービー。かなり発情中)
ケン:あーキモチイイよーバービー。
バービー:オーマイガーオーシットカムカムカモーン☆(←?!)
(何故か口内射精の流れに。お互い機敏な動きでフィニッシュ)
ケン:あー最高だったよバービー。
バービー:私もよ、ケン。
≪第一部・完≫

 はぁぁーナンだコレ?!ってなりません?なりますよね?
 会ってからフィニッシュまで約15分、碌なストーリー展開もなければ色情もありません。
 とにかく発情アニマル感満載で押し通すのみです。

 これで女性にも「コレジャナイ」感を理解して頂けたでしょうか?
 もちろんじっくり濃厚モノもありますけど、大半がこんな感じなんだと思って下さって間違いないです。

 でも、なんで海外男児はこんなんで満足するのでしょうか?

女性にも性欲があって当たり前

 日本の場合、女性の性的欲求というのは秘めたるものでなければならない暗黙のルールがあります。
 女性の伝統的な美徳として「朗らかに、清く、正しく、美しく」(某音楽学校心得より)が求められており、男性はそんな女性の奥ゆかしさと華やかさに魅力を感じてきた文化があるからです。
 女性が性に積極的だと朗らか過ぎて、清く、正しく、美しい感じがしないですモンね、確かに。

 そんな訳で日本の典型的なAVは男優がリードし女優が呼応するカタチなんです。
 日本人のセックス観も「男性がリードするのが一般的」だと思います。

 ところが、海外ではむしろ女性の「性」をポジティブに捉える文化圏の方が多数派です。
 社会性よりも独立した個性を重んじるアメリカのような文化圏では「男性も女性も平等に性欲があって当たり前」で、性に関してかなり開放的な解釈をされています。
 海外においては性欲は恥じるべきモノじゃないんですね。

 なので、セックス観も日本とは違って「互いにリードし合う」のが一般的とされています。
 しかも若干スポーツ的な気軽さでセックスが受け入れられているので、日本人的な「心の準備」とか「ムード」はあまり重視されません。
 女性から求める事も当たり前だそうで、セックスではお互い積極的に快楽を得ようと励むのだとか。

 さっき海外ポルノを「発情アニマル感満載」と表現しましたが、どうやら快楽に貪欲な姿を強調させているって事なんでしょうね、コレ。
 で、海外男児はその積極的に快楽を貪る女優に興奮をしている、というワケなのでしょう。

 という事で、結論はというと…
 海外ポルノの視点は如何に女優がアニマル化するか注目するときっと楽しめると思いますよ。
 …ってことでいいですかね?


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