皆さんＳＭってどこでしています？
大都市圏であれば本格的なＳＭホテルが１つや２つあって、聖地化されているだろうと思います。
私にとっての聖地は麻布の某ホテルです（東京ＳＭ人なら皆さん同じですよね）。
磔台、開脚拘束椅子、ギロチン、木馬、檻…そりゃもう何でも揃うＳＭの館ですので、調教のレパートリーが無限に広がる嗜虐のワンダーランドですよ。
ただ、そう毎回調教の度にＳＭホテルを使うっていうのは少し大袈裟な気もします。
気軽に利用できる価格設定でもないですし、本当の意味で設備を使いこなせるのは加虐者と被虐者が共に上級者である場合だけですから。
育成途上の性奴隷だとＳＭホテルの設備を持て余す事になりますし、調教の腕が覚束ない調教師さんが安易に設備に頼ってしまうと技術が磨けません。
そうなるとベテランＳＭカップルさん以外は特別な調教を施す時に、たまに利用する程度の頻度でしかＳＭホテルを有効活用できませんよね。
では、特別ではない定期的な調教はどこで行うのが最適なのかな？
…というのが今回のお話なのです。
いきなり結論ですが、調教に求めるプレイのレベル（ハード～ソフト）やスタイルによってホテルを使い分けるのが最善なのかなぁというのが私の見解です。
見極めポイントは以下の６つです（○△×で評価）。
①防音性
②梁やフック等の懸架機構（吊床）
③露出した床の素材と面積
④ソファやチェア、テーブル等のインテリア
⑤お風呂
⑥即応性
それではホテルのジャンル別にみていきましょう。
【シティホテル】
①：△ ②：× ③：△ ④：○ ⑤：△ ⑥：×
シティホテルは「ある程度広さが確約された部屋」という印象があります。
20平米以上なら多少自由に立ち回れる空間があり、プレイがベッド上に限定される事はありません。
また、１人掛けの肘当て付チェアやミニテーブルが部屋にある場合が殆どで、開脚緊縛やテーブル拘束などプレイの幅は拡がります。
デメリットはまず防音性で、大体のホテルの客室扉は通気や緊急時用にアンダーカットされているので、客室内の防音性能は正直低いです。
また、吊床になりそうな梁などはまず無いと断言していいでしょう。
【ビジネスホテル】
①：× ②：× ③：△ ④：△ ⑤：× ⑥：○
ビジホを利用する場合、「シングル」「セミダブル」は狭すぎて調教に適さないので絶対に避けるべきです。
ツインであればシティホテルに及ばないながら自由度は確保できると思います。
広さ以外は大体シティホテルと見極めポイントは変わらないかもしれませんね。
デメリットもほぼ同じですが、防音性に関しては隣室との壁が薄く音が漏れるホテルもあります。
シティホテルより実数も多く手軽に利用できるので、防音性能の高いホテルを探しておくと使い勝手は悪くない印象です。
【ラブホテル】
①：○ ②：△ ③：○ ④：△ ⑤：○ ⑥：△
上記２つとは明らかに毛並みの違う形態のラブホですが、さすがに利用目的を絞ったホテルだけあって防音性は抜群です。
都心部のラブホはやや手狭ですが、少し郊外に出れば空間の広さも十分です。
床がフローリング調な部屋も多いのでアレコレ体液を飛散させるＳＭには向いていますね。
部屋の意匠によっては梁などの吊床も確保できる場合があるので、これは事前に調べておくと便利かもしれません。
デメリットは基本的に予約が出来ない点で、週末や祝日だと満室で利用できない事があります。
あと部屋の出入りに若干の制限があるので、調教の流れを事前に考えておく必要がありますね。
どの形態のホテルもそれぞれ「帯に短したすきに長し」な感じですが、どの見極めポイントを重視するかによって使用するホテルの形態をその都度変えるのが一番理に適っているのかもしれません。
平日であればラブホ、週末はビジホ、少しハードめな調教ならラブホかシティホテル、ソフトめな調教ならビジホ…のように。
各々のＳＭスタイルに合ったホテルを探してみるのも楽しいモノですよ。
